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アナハイムとフロリダのディズニーパークでスターツアーズがリニューアルされ、スターツアーズ2(STAR TOURS2 : The Adventures Continue)として登場しましたね。日本にやってくる日が待ち遠しいです。
9/13/2009のD23エキスポで公開された開発中のスターツアーズ2の映像に、タトゥイーンのポッドレースの様子が取り上げられたので、「今回の行き先はタトゥイーン」という噂が流れていましたが、実際はそう単純ではありませんでした。スピーダーに乗り込み出発すると(ここが今までの初代スターツアーズとの決定的な違いですが)、「毎回行き先が変化する」というから驚き。正確には、行き先は数パターン用意されていて、それがランダムに選ばれてストーリーが展開するというものです。タトゥイーンの他にもホス、キャッシーク、ジオノーシス、コルサント、ナブー&グンガシティが登場し、出会えるキャラクターも毎回変化するようです。

初代スターツアーズの時代設定はエピソード6の後でしたが、スターツアーズ2の時代設定はエピソード3と4間。スターツアーズ社が開業した直後の話になります。
ゲストが乗り込むスピーダーも、今までのスタースピーダー3000よりも古いタイプのスタースピーダー1000。(でもなんだか3000よりハイテクっぽいw 3Dだしw)
過去にさかのぼって世界を体感する、スターウォーズの十八番ですね。

5/20/2011にディズニーハリウッドスタジオで行われたグランドオープニングセレモニーで公開されたオープニングテロップから、概要を観てみますと、

STAR WARS
Episode III.V
- Star Tours -

It has been a long time
since the end of the Clone
Wars, and the evil Sith Lord
Darth Vader continues to
tighten his grip on the
Empire as the galaxy moves
closer to the brink of a
great civil war.

A new intergalactic
spaceline, Star Tours,
seeks to preserve
unrestricted intergalactic
travel in this age of
tyranny. Freedom fighter
captain Raymus Antilies
has assigned two droids,
C-3PO and R2-D2, to help launch
the spaceline, fuelling
imperial suspicion that Star
Tours is part of the Rebel
Alliance.

Star Tours is about to open
its first intergalactic space
terminal in the Earth
System as rumours of a
fearsome weapon of mass
destruction dash all hope
for peace and freedom in
the galaxy...


スターウォーズ
エピソード3.5
-スターツアーズ-

クローン戦争から長い年月が経ち、銀河系は大きな内乱の時代を迎えていた。邪悪なるシス卿のダースベイダーは、その強大な力で銀河帝国を掌握し続けていた。

新しく設立された宇宙旅行会社「スターツアーズ」は、この暗雲の時代であっても自由な宇宙旅行を提供しようと努めていた。自由の戦士レイマスアンティリス船長は、スターツアーズを支援すべくC-3POとR2-D2の2体のドロイドを派遣するが、それは帝国軍に対して、スターツアーズと反乱同盟軍の関与を疑わせるにことになるのであった。

スターツアーズは最初のターミナルを地球に建設するが、この時銀河系のあらゆる平和と自由への望みを打ち砕くという、恐ろしい大量破壊兵器の噂が、すでに流れていたのであった......


レイマスアンティリス船長はEP3の終盤でR2と3POを引き取った人物です。ドロイドのメモリーは消すようにと指示を受けていましたが、おしゃべりな3POの記憶は消去したものの、R2の方はどうやら消さなかったみたいです。この選択はスターウォーズの新旧三部作をつなぐ重要なものになっていきます。そしてそれはいずれ、スタースピーダー3000の新人パイロット、キャプテンレックスも困らせることになります。

「R2-D2の記憶データ」に関してはスターウォーズファンの間でも議論の的でして、というのも根拠となる情報が映像作品にも小説作品にも登場しないのです。もっとも有力なのは、反乱同盟軍が外交交渉を円滑に進める際に、過去のデータをホログラムとして表示する必要があったからというものです。
R2の中には当然パドメアミダラのデータも残っており、レイア姫は幼い頃、R2のホログラム映像を通して母パドメを知ることができたはずです。EP6でレイアがパドメについて言及するシーンがありますが、それはR2を通しての記憶だったのでしょう。

スタースピーダー1000搭乗ゲートまでのQラインですが、初代スターツアーズには無かった、荷物のセキュリティチェックがあります。ゲストの手荷物が次々にチェックされていく様子がX線検査によって見えるのですが、セキュリティドロイドはゲストとの会話に夢中で真剣に検査をしておらず、チェックが甘々w 機内にバトルドロイドやらバズドロイドやらマダムレオタやら危険なものを持ち混もうとしている乗客がいるにも関わらず、セキュリティドロイドは積み込みの許可を与えています。

ハンガーでは例によって3POとR2がスタースピーダーのメンテナンスをしていますが、青いスタースピーダー3000ではなく、この時代はまだ赤い機体のスタースピーダー1000。なんとなくまだ3POのボディもキラキラしている気がしますw

またセクターには若き日のRX-24(キャプテンレックス)がいますが、彼の足元にはこんなラベルが。

DEFECTIVE
RETURN TO FACTORY
不良品につき
製造元に返品すること

レックスがこの後どうしてスタースピーダー3000の船長になったのか、想像が膨らみます。

光速飛行でハイパースペースを抜けた先にはどうやら3つのパターンがあるようです。ウーキー族の惑星キャッシーク、氷の惑星ホス、辺境の惑星タトゥイーン。

キャッシークでは帝国軍とウーキー・反乱軍の戦闘区域に飛び込んでしまいます。EP6のように森林地帯をスピーダーバイクと共に疾走します。

ウーキー族はその容姿からはエンドアのイォーク族のように原始的な種族だと思いがちですが、工学技術に長けており、宇宙船の操縦や高性能武器の使用も可能です。声帯が原始的な構造になっているので、他言語を発声することは出来ませんが、習得(理解)することは可能です。
また怪力で乱暴な種族とされていますが、協調的な面も併せ持っており、キャッシークの守り樹ロシールが、枝と枝が互いに寄り添い合い育っていくように、ウーキー達も集団を形成して社会的に暮らします。またウーキーの考え方に「自分の命を救ってくれた者には、永遠に忠誠を誓う」というものがあります。「命の借り」と呼ばれるこの慣習をウーキーは決して破ることはなく、永遠に命の恩人のそばに付き、運命を共にすることになります。帝国軍の強制労働施設に収容されていたチューバッカは、当時帝国宇宙軍アカデミーの士官候補生だったハンソロに救われ(これが原因でソロはアカデミーを追い出され、密輸業者になり下がるのですが)、命の借りを作ることになりました。


ホスでは同盟軍と帝国軍の戦闘区域に突入してしまい、AT-ATの間をくぐり抜けていくシーンがあります。

AT-ATはクワットドライブヤード社が開発した対地上戦用の帝国軍の兵器で、4重ジュラスチール装甲のボディ、全長は15フィートを超え、見た目は見る者に恐怖心を煽るために4本足で走行する巨大な動物のように作られています。
惑星によって磁場が異なるため、全ての惑星で同じように扱える乗り物の開発というのは難題でした。そのためクローン戦争時代にはリパルサーシフトを搭載した宙に浮かぶタイプの兵器が主流でしたが、クワットドライブヤード社の発明によって、全ての地域惑星でも歩行可能なAT-ATが誕生し、戦闘効率も向上しました。


タトゥイーンではポッドレースの会場に紛れ込んでしまい、途中レースに参加してしまうというハプニング。

タトゥイーンはアーカニスセクターという銀河系の外れにある惑星で、人種族やエイリアンが辛うじて生息できる過酷な環境ですが、その昔、タトゥイーンの地表からは貴重な鉱物が産出されるかもしれないという噂が流れ、多くの者が一攫千金を夢見て採掘を行いましたが、実際にはそういったものは見つかりませんでした。採掘活動に多額の資産を費やし、財産を失った者も多く、そういった人々は永住を余儀なくされました。銀河共和国の法の届かない領域にあることと、こうした背景から治安の悪さが目立ち、犯罪者や密輸業者、バウンティハンターのたまり場となっていますが、アナキンスカイウォーカーとルークスカイウォーカーの故郷でもあり、スターツアーズでは人気の旅行先になっているようです。
筆者の生まれた1989年は、アランメンケン(Alan Menken、1949年7月22日−)が『リトルマーメイド』で初めてのアカデミー作曲賞を受賞した年です。彼はその後も『美女と野獣(Beauty and the Beast)』、『アラジン(A Whole New World)』と名曲を発表し続けまして、さらにはパークのアトラクションの曲も手掛けてくれました。シンドバッドストーリーブックヴォヤッジの『Compass on your heart』も彼の作曲です。良い歌ですよねー。歌っているのは坂元健児さんって人。劇団四季の『ライオンキング』でシンバ役を務めていた人です。めちゃイケで岡村さんとコラボってた人ですね。「人生〜は〜冒険さ!」の部分、良く聞くと「心配ないさ〜!」に似てますもんね……ってそんなことないすね(笑)

『千夜一夜物語(The Book of One Thousand and One Nights, Arabian Nights Entertainments)』には、1001話の物語が載っていたと思われがちですが、原典は実はもっと少なかったそうです。時代を経る中で新しい話が加わっていき、写本がたくさん作られて、いつしか1001話になったとのこと。例えば代表作とも言える『アラジンと魔法のランプ』は原典には載っていません。後から誰かが書き加えた物語ということですね。それに対して『船乗りシンドバッドの物語』は原典の第290〜315夜目の話として、第一の航海〜第七の航海までの全7部作で収録されています。この航海を約10分で楽しめるのがシンドバッドストーリーブックヴォヤッジなわけですね(笑)

映画にしろパークにしろ、ディズニー作品すべてに共通して言えることだと思いますが、オリジナルのマイナス部分を修正して、美しくリメイクしてからディズニー版としてゲストに届けるというのがディズニー流アレンジ。シンドバッドも同様で、アトラクションではとても綺麗な話にリメイクされています。原作は今だとR指定確実ですねw

原作は、シンドバッドが航海の中でさまざまな怪物と出くわし、死闘の末なんとか切り抜けて、なんだかんだで宝物をガッポリ手に入れて帰ってくるというお話。ストーリーブックヴォヤッジのベースになっている話は、第一、二、三、七の物語です。

第一の航海 巨大クジラの話。シンドバッドだけが助かり、財宝を得て帰還。 
第二の航海 怪鳥ルクの話。シンドバッドだけが助かり、財宝を得て帰還。
第三の航海 人食い猿の話。シンドバッドだけが助かり、財宝を得て帰還。
第四の航海 人食い村の話。
第五の航海 海の老人の話。
第六の航海 船が難破する話。
第七の航海 巨人の話。シンドバッドと彼の奥さんのみ助かり、財宝を得て帰還。

原作ではシンドバッド奥さんいたんですね。ちなみに第一の航海から第七の航海までで27年が経過しているとのことです。当時の航海と言えば、無事に帰って来られる保証などない命がけの旅。でももし帰って来られれば、その時は巨万の富を得られるわけです。この時代の人の冒険心、夢、そして海への恐怖みたいなものが、物語の中によく表れていますよね。

アトラクションでは、音楽を通して巨人もサルも仲間になっていきます。ずいぶん柔らかい設定になったというか(笑)原作からキャラクターだけ輸入したって感じですね。チャンドゥはディズニーオリジナルのキャラクターです。ですが、原作でシンドバッドはチャンドゥーラという所の出身なので、そこから来ていると思われます。自分の冒険を応援してくれる、故郷の仲間たちの存在があって、シンドバッドは船旅を成功させます。そういう力強い仲間が、仔トラのチャンドゥ一匹に詰め込まれているのでしょう。

「仲間」というものが強く押し出されるストーリーブックヴォヤッジですが、それはもともと原作が、シンドバッド以外はすべての船の乗組員が命を落としてしまって、助かるのはいつもシンドバッドだけという孤独な旅になっているので、そこからの教訓なのでしょう。

−財宝は手に入れることが出来たシンドバッドだが、もっと大切なものを失ってしまった−

そんな元ネタを理解すると、「宝石や黄金より大事なものがある」という歌詞の一節は、一層深みが出てきますよね。

05/06/2011    Fantasmic!:
ボクが偉大だと思うディズニークリエイターの一人にSteave Davisonって人がいます。
見た目はおちゃめなおっちゃんですが、頭の中は超スゴい。世界中のディズニーランドのショーやアトラクションを手掛けてる人で、日本ではジュビレーション!やホーンテッドマンションのホリデーナイトメアの制作に携わってたはずです。で、今回このおっちゃんが新たにやってくれた新作が、シーの「ファンタズミック!」。アナハイムとフロリダのFantasmic!をTDS用に大幅にアレンジして、シーの小さな舞台(ハーバー)でも、あのFantasmic!の迫力が十分楽しめるように仕上げてくれました。

歌はそのまま使うのかなーと思ってましたが、歌詞も作り直してくれましたね。
スティーブの公式コメントの中に、ファンタズミック!の歌詞の一部が掲載されてました。

OUT OF THE MIST 
FLOATING ON VELVET BLUE
CARRIED AWAY
TO A PLACE WHERE DREAMS COME TRUE

VISIONS APPEAR
AS DREAMS RISE UP AND FLY
AND MYSTERIES UNFOLD
PAINTED ON THE SEA AND SKY

IMAGINATION
FOLLOW YOUR DREAMS
IMAGINATION
CATCH A RIDE UPON A MOONBEAM
IMAGINATION

WE ARE SWEPT AWAY THIS NIGHT
IN LIGHT AND MAGIC
VISIONS FANTASTIC NOW TAKE FLIGHT

日本語訳は無かったんでボクがテキトーに付けときます。

霧の向こう
ベルベットブルーの海に浮かぶ
夢の叶う場所へとあなたを誘う

空想の力が羽を広げる
巣から飛び立つ鳥のように
想像力は果てしない夢となり
やがて海も空も魔法に染める

イマジネーション
あなたの夢を追いかけて
想像して
月明りをつかまえる気持ちを

今夜私たちは光と魔法に包まれる
イマジネーションに心動かされる
ファンタスティックな夢が今はじまる

まーこんな感じでしょうw この後すぐにあのFantasmic!のメインソングに切り替わります。やってくれるじゃないの。


ショーが始まる前のアナウンスも、基本的にはアメリカのものをそのまま輸入した感じですが、しかしアナハイムバージョンとTDSバージョンを聞き比べると、一か所明らかに意図的に変えたっぽいところがあります。

まずこちらはアナハイム。
Welcome to Fantasmic! Tonight, your friend and host Mickey Mouse uses his vivid imagination to create magical imagery for all to enjoy. Nothing is more wonderful than the imagination. For, in a moment, you can experience a beautiful fantasy. Or, an exciting adventure! But beware nothing is more powerful than the imagination. For it can also expand your greatest fears into an over whelming nightmare. Are the powers of Mickey’s incredible imagination strong enough, and bright enough, to withstand the evil forces that invade Mickey’s dreams? You are about to find out. For we now invite you to join Mickey, and experience Fantasmic a journey beyond your wildest imagination.

ファンタズミックへようこそ!今夜はミッキーとディズニーの仲間たちが作り出す素敵なイマジネーションの世界をお楽しみください。未だかつてない興奮と感動があなたを待っています。でも気を付けて。イマジネーションは悪役達が使えば、それは強力な武器にもなります。夢と魔法に侵入しようとする邪悪なイマジネーションに、ミッキーのイマジネーションは果たして対抗できるのでしょうか。想像を超える旅にどうぞご参加ください。
ファンタズミック!このあとすぐ!

こんな感じかな。テキトーだけどw


そしてこっちがTDS。
Ladys and gentlemen, boys and girls. Fantasmic presented by NTT docomo will begin in just a few minutes.
Tonight, Mickey Mouse uses his vivid imagination to create magical imagery for all to enjoy. Nothing is more wonderful than the imagination. you can be a beautiful fantasy. Or, an exciting adventure! But beware imagination also expand your greatest fears into a nightmare.Now, get ready for Fantasmic, a journey beyond your wildest imagination. Getting in just few minutes. Please know that some viewing areas make you wet. Thank you for understanding.

ご来場の皆さま。ファンタズミック!はまもなく始まります。
今夜はミッキーとディズニーの仲間たちが作り出す素敵なイマジネーションの世界をお楽しみください。未だかつてない最高のファンタジー。興奮と感動があなたを待っています。でも気を付けて。イマジネーションはまた、あなたの心の中の恐怖や悪夢をも強大にしてしまうかもしれません。あなたの想像を超える体験、ファンタズミック!はまもなくスタートです。一部ショー鑑賞エリアによっては水がかかるかもしれないことをご了承ください。

どうです?違い分かりました?ボクが気になったのは、ヴィランズのポジションです。アナハイムでは「イマジネーションの力をヴィランズが使ったらヤバイよね」って話なのに対して、TDSでは「イマジネーションの力であなたの心の中の恐怖や悪夢が目覚めちゃうかもよ」って感じなこと。シーの場合、敵は外部からやってくるのではなくて、内側からやってくるんですね。その象徴が「魔法の鏡」なんだと思います。Fantasmic!最大の見せ場とも言って良い巨大なマレフィセントドラゴンとミッキーの決闘シーン。これをディズニーシーにそのまま持ち込むのはどうやっても無理です。ドラゴンを首から上だけにしたとしても、見せ場と呼ぶにふさわしい強烈なインパクトを残す演出として考え出されたのが、この鏡からの登場なのでしょう。

舞台スケールは小さくとも、ストーリー性と演出の素晴らしさで、いつまでも心に残るようなショーを提供することは、ディズニーシーの魅力。オーバーザウェイブ然り、リトルクリスマスストーリー然り。あぁ、良いショーだったなアレは。w

アメリカのFantasmic!にはないイマジネーションの世界を、日本のファンタズミック!で楽しみましょう!


12/21/2010    small world:
IMGP3222.jpg

アトラクション名としての「イッツアスモールワールド」は英語では"it's a small world"という風に小文字で表記するのが普通だそうで、小さな世界を表現してるみたいです。可愛いなおいw

東京都現代美術館で行われた「メアリーブレア展」のおかげで、メアリーブレア(Mary Blair)は日本でもとても有名になりましたね。でも彼女の旦那さん、リーブレア(Ree Blair)のことを知る人は少ないかもしれません。
メアリーもリーもディズニー社に勤めていたアーティストです。リーは元オリンピック選手で、1984年ロサンゼルスオリンピックで金メダルを獲得しています。気になる種目はなんと「水彩画」!!!実は昔のオリンピックには芸術種目もあったんです。二人ともとても優れた芸術家でしたから、互いに刺激し合い、腕を高めていったのでしょう。メアリーのあの優しい絵のタッチは、リーの水彩画に影響を受けたのかもしれないですね。

スモールワールドは、メアリーブレアの画風で表現された可愛らしい世界観も魅力的ですが、もう一つ、なんといっても歌ですよね。シャーマン兄弟(Sharman Bros.)作曲の"It's a Small World"です。

1963年にペプシコーラ社が、「ユニセフのために、ニューヨークで行われる博覧会用のアトラクションを制作して欲しい」とディズニー社に依頼してきました。ディズニー社はとても多忙であり、また、博覧会までの期間があと1年しかなかったので、ディズニー社の偉い人は「間に合わない。とても無理だ。」と断ったそうです。しかし、偉い人からこの報告を受けたディズニー社の最高責任者は「なぜ断ったのだ!」と怒ったそうで、すぐさま拒否を撤回させ、依頼を受け直させたそうです。言うまでもなく、ディズニー社の最高責任者とはウォルトディズニーのことですが。子供の夢を大事にするウォルトですから、ユニセフのための仕事というのは、断りたくなかったのでしょう。まさにディズニー精神。
とは言うものの、時間的にとても厳しいという現状は変わりません。

「人種、性別、国籍、言語の違いがあっても、子供たちは何のしがらみもなくすぐに友達になれるし、ケンカしても、泣いて笑ってすぐに仲直りしてしまう。まさしくこれが、平和の世界なんじゃないだろうか。」

有能なメアリーブレアは、ウォルトのこの考えを素早く捉え、子供だけを登場させて平和を表現した世界観を作り上げました。
しかし、スモールワールドプロジェクトで一番大変だったのが「歌」だったようです。ウォルトは作曲をシャーマン兄弟に依頼。

「どの国の言葉でも歌えて、どんな楽器でも演奏出来て、いつの時代にも合う。そんな曲を作ってくれ。」

ウォルトからの超難題に頭を抱えたシャーマン兄弟ですが、皆さんご存じの通り、あの最高の曲を作り上げたわけです。しかも限られた時間の中で。

もしメアリーブレアが、子供たちの世界を思いつかなかったら。
もしシャーマン兄弟が、あのメロディを作曲できなかったら。
もし、もしウォルトが、仕事のオファーを断っていたら...。

"it's a small world"というのは、そういう奇跡が重なって出来ているんです。
12/21/2010    Never be Completed:
IMGP3485.jpg


ディズニーランドが他のアミューズメントパークと異なる点として「どんどん生まれ変わっていく」ということがあります。

"Disneyland will never be completed. It will continue to grow as long as there is imagination left in the world."
"ディズニーランドは永遠に完成しません。世界にイマジネーションがある限り、ずっと成長し続けるのです。"

ウォルトのこの言葉の通り、ディズニーランドのアトラクションやショーは、クローズ、オープン、リニューアルを繰り返しています。 それがもっとも顕著なのはトゥモローランド。テーマ設定上常に明日を行かなくてはなりませんからね。アトラクションの入れ替わり頻度はダントツです。ウォルトが夢見た当時の未来(今ではレトロフューチャーという感じですが)の様子を継承しつつ、今の時代の先端技術を駆使したアトラクションを生み出し続けなければならないとは、ずいぶん厄介な設定を残されたものですね笑。

1992年、ディズニーランドパリではこのトゥモローランドの設定に限界を感じたのか、ディスカバリーランド(Discovery Land)という別テーマランドにリニューアルされてしまいました。青や白を基調とする近未来っぽい配色はトゥモローランドを引き継いでいますが、H.GウェルズやJ.ヴェルヌの世界観が新たに取り入れられたことで、ややクラシカルな雰囲気になりました。この新しいテーマ設定はのちに、東京ディズニーシーのミステリアスアイランドやポートディスカバリーへと継承されていきます。つながってますねー。

新しいアトラクションが出来るということは、多くの場合、同時にアトラクションがひとつ消えるわけでもありまして、僕みたいなやたらマニアックな人間には(笑)、結構悲しい別れになったりすることもあります。
ビジョナリアム…好きだったなぁ...一度だけでもタイムマシンに乗る家族に選ばれたかった笑。

しかし、クローズしたアトラクションが何も面影を残さないのかといえば、実はそうでもないのです。キャプテンEOのように大復活することは稀ですが、例えばむかしディズニーワールドにCarousel of Progressというアトラクションがありまして、まぁオーディオアニマトロニクスを駆使したミートザワールドのアメリカ史Ver.みたいなもんですが、このアトラクションに使われていた音楽だけは今も生きており、東京ディズニーランドではトゥモローランドテーマソングに使われています。「The Best Time of Your Life」と「There's a Great Big Beautiful Tomorrow」という曲で、製作者はシャーマンブラザーズ。良かったら耳を傾けてみて下さい。